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執筆者の写真Yoshiko Omura

ビフィズス菌と赤ちゃんの腸内環境:最新の研究結果から考える


赤ちゃんは、ビフィズス菌が豊富に生まれてくると言われています。昔は100%ビフィズス菌だと考えられていた時代もありましたが、果たして本当のところはどうなのでしょうか?リジェナーでは、赤ちゃんの腸内を毎月検査して調査を行っています。


現時点の検査結果から明らかになったことは、生後2週間から8ヶ月までの間にビフィズス菌は未検出であったということです。しかし、その後急速にビフィズス菌が増加していることが観察されました。この変化について、母親にビフィズス菌が増加した時期と未検出の時期に何か違いを尋ねたところ、ビフィズス菌が増加した少し前から保育園に預けて粉ミルクを与えるようになったという情報がありました。


粉ミルクには、ビフィズス菌の餌になる成分が多く配合されているため、これがビフィズス菌の増加に関係している可能性があります。選ばれた粉ミルクがビフィズス菌と相性が良く、腸内環境を改善する効果をもたらしたのかもしれません。


以前、ある管理栄養士さんから、粉ミルクは赤ちゃんの腸内環境には非常に悪いものという講義を学生時代に受けたと話していました。しかしながら、その時の粉ミルクと現在の粉ミルクは異なる可能性があります。また、次世代シーケンサーという最新の検査方法の導入により、過去の研究とは異なる結果が出ている可能性も考えられます。


したがって、昔の論文や古い情報に基づいて結論を下すことは避けるべきです。最新の研究結果や技術の進歩に目を向け、事実に基づいた判断を行うべきです。


赤ちゃんの腸内環境は個々の要素によって異なるため、ビフィズス菌の増加には様々な要因が関与している可能性があります。母乳や特定の粉ミルク、環境、遺伝的要素などが赤ちゃんの腸内細菌叢に影響を与えることが研究で示唆されています。


赤ちゃんの腸内環境に関する研究は今も進行中であり、新たな発見や理解が得られる可能性があります。科学的なアプローチと最新の研究を踏まえながら、より正確な情報を得ることが重要です。

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